3/5(木)開講【ium inc. 小玉 千陽】のWebデザイン・アートディレクションコースが本日より受付開始です
テーマは「Design as Chemistry─自由を生み出す元素化思考」
「元素化思考」とは、わたしが日々の制作やディレクションの現場で使っている、複雑に絡み合った物事をいったんほどき、最小単位まで分解し、その対象が本来もっている“構造=かたち”を見つけ出すための思考アプローチです。
一見すると感覚的に見えるクリエイティブも、注意深く観察すると、必ずどこかに“効いている成分”と“成り立ちの骨格”があります。その“かたち”が見えてくると、「何を守るべきか」と「どこで遊べるのか」という境界線が、自然と立ち上がってきます。わたしはクリエイティブにおける自由とは、何でもありの無秩序ではなく、構造を理解したうえで初めて手に入る、軽やかな拡がりなのでは、と考えています。
このコースでは、自分自身のポートフォリオ制作を軸に、この「元素化思考」を、実践を通して段階的に身につけていきます。
プロセスは、大きく分けて次の三つです。
1.元素化:ごちゃごちゃした対象を一度ほどき、何が効いているのかを成分レベルで捉える。
2.構造の可視化:要素同士がどう関係し合い、どんな“かたち”をつくっているのかを読み解く。
3.自由な変異:その“かたち”を壊さずに、角度・密度・意味をズラしながら、新しい方向へ組み替える。
対象からほんの少し距離を取り、冷静に“かたち”を見ることができるようになると、ひとつの正解ではなく、複数の軸が見えてくるようになります。そのとき、要素と要素のあいだに、小さな化学反応のような変化を意図的に起こすことができるようになります。
わたしはアートディレクター/デザイナーですが、この考え方はデザインに限らず、コピー、企画、映像、写真、編集など、あらゆるクリエイティブの現場で有効だと感じています。
異なる背景や職種をもつ人たちが集まり、それぞれの思考プロセスを持ち寄ることで、ひとりではたどり着けなかった視点や問いが立ち上がる。このクラスが、そんな実験場のような場になればと思っています。
本質を静かに見つめ、そこから軽やかに跳ぶ。
このコースは、思考の幅を広げ、アウトプットを次の段階へ進めたい人、そして自分自身の観点を、より自由に扱えるようになりたい人のための、“思考そのものを鍛える”ためのクラスです。