Overview
「マクロの構想力」と
ミクロの審美眼」を養う
「ビジネスの成果を生む、最適なデザインを作る」。それは一見正しく見えるデザイナー像ですが、トレンドに沿った素材や最適なレイアウトを生成AIが瞬時に生み出し、ノーコードツールで誰でもWebサイトを作れる今の時代においては、急速にコモディティ化が進んでいます。
さらに現在の社会が直面している、行き過ぎた消費活動が生む多様な課題は、そのような「成果に最適化されたデザイン」という単純化された役割のもと、デザイナー自身がその一端を担ってきた側面も否定できません。
こうした中で、デザイナーの本質的な価値とは何かを改めて見つめ直すと、それは「全体を構想する力」と「目利きとしての審美眼」の2つにあると言う事もできるのではないでしょうか。
制作や実装の多くをAIと協業していくこれからのデザイナーの真価とは、1)デザインの「入口」となる、全体を貫くマクロな構想力、そして2)「出口」となる品質を決定づけるミクロの審美眼です。こうした力を持つデザイナーは、いわばクリエイティブディレクターのように、構想力と美的基準を武器に社会に働きかけていく役割を担うことができるのではないかと考えています。
本コースでは「頭」で問い、構想し、「手」で形にし、「目」で磨き上げる――このデザインの循環を体系的に実践・強化することを目指します。
既存のブランド要素を分解し、
「存在意義から問う力」を養う
本コースでは、ご自身が関心を持つ既存ブランドを一つ選択し、仮想のリブランディング・プロジェクトとして関わって頂きます。前半では、ブランドの表層的な印象や便益だけではなく、見えない価値=社会背景・哲学・美学・世界観・インサイトなどの分解を行う事で「なぜこのブランドが存在し、評価されているのか?」を問い・読み解く力を養っていきます。
同時に現状存在しているブランドの矛盾やギャップを考察する「疑う力」を養いながら、ブランド人格の構成を読み解く力も実践を通じながら学んでいきます。
ブランドが持つ「新たな意味」を構想し、
「らしさ」を設計し、統合のうえ磨き切る力を養う
コース後半では、ブランドの未来に向け「新たな意味」を構想してコンセプトとストーリーとして定め、新たな「らしさ」を世界観として設計していく事を実践を通じて行います。
さらに、ロゴを起点にWeb、パッケージ、店舗、ポスターなどの視覚的な接点を担うブランド体験をリデザインし、表現として磨き切る提案を行うまでを実践していきます。
実務に近いリブランディングプロジェクトのシチュエーションで一連を行いながら、入口(マクロの構想)と出口(ミクロの審美眼)のデザイン力をより強めるコースとなる事を目指します。
こんな方におすすめ
- ビジュアル制作だけでなく、クリエイティブディレクションやアートディレクションにも関わりたい方
- 目指すブランドの世界観を構想し、統合的にデザインしていきたい方
- 細部の精度や美的判断をより深め、自信を持ちたい方
- アウトプットの精度に加え、インプットの質もより高めたい方
- コンセプト設計や編集的視点を取り入れたデザインに関心のある方
Course Outline
コース要項
コース名 | デザインの「入口」と「出口」を鍛える、頭・手・目の実践【第一期】 |
---|---|
開催場所 | オンライン |
料金 |
99,000円(税込)
※初めてご受講される方は、iDID登録料(税込:11,000円)が別途かかります。オープンキャンペーンで無料🎉
|
定員 | 10名 |
募集期間 | 7/7(月)−7/31(木) |
- 本コースの受講想定はミドルデザイナーからシニアデザイナー、アートディレクターです
- Figmaが使用できる方(無料アカウントで構いません)
- Googleアカウントをご準備できる方(Google Classroomを利用します)
- オンラインでの受講となりますので、安定したインターネット回線をご準備できる方
- 話しやすい環境づくりのため、Webカメラは基本的にONでお願いします
- アーカイブ配信は予定しておりませんので、スケジュールの確保をお願いいたします(欠席・遅刻のご連絡は不要です)